以下、上記の取扱説明書の内容を解説
【洗浄】・ご使用後は洗剤と柔らかいスポンジなどで洗ってください。・洗剤の溶けた水に漬け置きますとアルカリ反応で絵柄が痛む場合があります。
《解説》二層構造の食器用スポンジは柔らかい分と硬い部分があります。金・白金部分は硬い部分でこすると細かな傷が入ります。金属タワシでこすると器の釉薬面の方が硬度が高いため、金属が削れて黒っぽい線が器に残ることがあります。アルカリ反応は、それほど急激な影響はありませんが長期的に見れば絵柄や金の劣化を早めます。
【洗浄】食器洗浄機でご使用の場合、専用洗剤に研磨剤が入っていると金や白金の耐久性を損なう場合があります。
《解説》食器洗浄機の専用洗剤には硬度の高い研磨剤の微小粒が添加されている品種があります。これは水垢や汚れを速く落とすためのものですが、食器の釉薬や絵柄や金・白金をわずかづつ削ってしまいます。長くお使いいただくために研磨剤の配合されていない食器洗浄機用洗剤をご使用ください。
【電子レンジ】金・白金の絵付品は、電子レンジでのご使用はできません。(※使用可能の表示のあるものは除きます)
《解説》電子レンジが過熱のために照射するマイクロウェーブは電磁波です。電磁波は器の金・白金の金属部分に電磁誘導で電流を発生させますが、陶磁器は絶縁体のため電気の逃げ場がなくてスパークが発生します。金・白金の面積が小さい場合スパークが発生しません。また電子レンジに対応した金・白金もあります。
【直火や耐熱性】直接火炎に触れる調理法は器が破損する場合がありますのでご使用にならないでください。
《解説》陶磁器は約200℃以上の温度差が瞬間的に加わると粘土層と釉薬層の熱膨張の違いから破損する場合があります。例えば「直火の火」、「熱したオーブンに冷たい器」、「よく冷やしたガラス器に熱湯」、「オーブンで加熱した器を冷たい机に置く」といった温度差の大きいものとの急激な接触は破損の原因になる場合があります。
【漂白剤】金・白金の絵付部分は、漂白剤のアルカリ性に長時間触れると色が変色する場合があります。
《解説》漬け置きタイプをはじめ漂白剤は、絵柄の金・白金部分と化学反応してサビ(黒っぽく変色)させる性質がありますのでご使用にならないでください。茶渋とりには重曹などからお試しください。
【その他】ナイフフォークなどで磁器の表面に黒い線がつく場合があります。
《解説》陶磁器はモース硬度7と硬く、ナイフのモース硬度5よりも硬いです。陶磁器の上でナイフやフォークなどの金属を使い力を入れてギコギコと押し付けると金属のほうが削れて器に黒っぽい線が残ります。削れた金属の線は陶磁器の内部に食い込んでしまうためキレイに消せなくなりますのでご注意ください。
【その他】磁器製品はひきづるとテーブル等を傷つける恐れがあります。
《解説》器の底(テーブルの接する部分)には研磨加工をしており滑らかにしておりますが、陶磁器はモース硬度7という金属よりも硬い素材でできております。テーブルの塗装面が柔らかい場合、器をズズッと引きずるように移動させますとテーブルに傷がつく場合がありますのでご注意ください。持ち上げて移動するようお使いください。